「ほー、本丸に斬艦刀一機でカチコミたぁ、死ぬ気かねぇ?」

手をかざして前方を見れば、いかにも被弾した斬艦刀が敵大将が乗る本丸に突っ込んでいっているところだった。

「あんなバカやる奴ぁ、俺は一人しか知らねぇが・・・
まさかあいつら・・・」
『・・・レン辰巳から敵兵』
「おー仕方ねぇ、相手してやっか」

男は暗紫の髪を翻し、肩を刀背でトントンと叩きにやりと笑った。

(「あのバカたれ共、死んだらタダじゃおかねぇ」)

内心で呟くと、男は敵兵に向かって斬撃を放つ。
瞬間、目の前は業火の海と化した。









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2016.5.3