ーー氷解ーー






































































ーードガッ!ーー
ーーぐわあぁぁ!ーー

海兵が盛大に吹っ飛ばされる。
そしてエースの背後に見知った気配が降り立った。

「後ろがお留守です」

耳にした声はエースに馴染みのあるもので・・・

「自然系だからって、油断してはだめですよ」

マント姿からは諌めるようなそれ。
きっと呆れた表情も浮かべているだろう。

「覇気の攻撃だったらどうするんですか」
「すまねえな、お前まで来てたとは驚いたぜ」

背中合わせのやりとりは、以前、腕試しをした時を彷彿とさせて。

「自分の仕事の成り行きを見届けに来たんですよ」
「そうか。お前にゃ世話になりっぱなしだぜ、

ありがとな、と言うエースには唇を噛む。
たった一言。
その言葉に救われた気がした。
それは以前、マルコから言われた通りの話のままで。


















































『エースがお前の事を恨んでいる訳ねぇだろぃ』



















































「エースさん」
「あん?」

これで迷いは全て消えた。

「話は、ここを離れてからです」

















































>余談
「いいですね、ちゃんと注意してくださいよ」
「分かってるって」
「私を脅した事、後で謝ってもらいますからね」
「おいおい、そんな、昔のことーー」
「ほら!余所見しない!」
「させてんのはお前のせいだろ!」




2013.7.15


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