ーー告知状ーー
夜も更けた深夜。
誰もが眠りにつくその時、月夜に動く人影。
「よし、これくらいかな」
そう言って、懐から一枚のカードを取り出す。
忍び込んだこの海軍支部でこれ以上貴重な情報はもうないだろう。
真っ青な紙に白字で一筆書かれたカード。
それを盗んだ情報の箇所に挟み込む。
「お勤め、ご苦労様です」
昏倒した海兵に、敬礼を返し踵を返す。
そして、その姿は誰の目に留まる事なく姿を消した。
2013.7.15
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