ーー膨らむ夢ーー
「ほぉ、これはまた凄いものができたものだな」
「何か載ってたの?」
コトリ、とコーヒーを出したは新聞に視線を落とすレイリーに問う。
すると、レイリーは新聞に載っていた事をかいつまんで話してやる。
「へぇ、海列車・・・見てみたいな」
「そうか?」
と、レイリーが聞けばだってとは続けた。
「レイリーが乗ってた船を作った人なんでしょ?」
「ああ、そうだ。
彼以上の最高の船大工を私は知らない」
「なら余計に話を聞きにいきたいかも」
ーー思いを馳せる、いずれ訪れるその時をーー
2013.7.15
Back